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Accessからクラウドに移行するときのポイント その2

       

Accessに限った話ではありませんが、クラウド化によってシステムを移行したり新しく作ったりするときには、目的が重要です。

例えば次のような目的が考えられます。

・保守費用の削減(サーバ本体や周辺機器のメンテナンスが不要になる)
・サーバ設置スペースの削減(サーバルーム等の設置スペースだけでなく、電気代も節約できる)
・障害耐性や可用性の向上(業務継続
・拡張性の向上(システム拡張が用意になるなど) ・・・なとなど

しかし、これらについてきちんと議論できているでしょうか?

単にAccessがイヤなだけになっていないか

これは実際にシステムをご利用の方よりも、むしろシステムを管理されるエンジニアの方から出てくることが多いお話です。
AccessはOfficeのリリースに合わせて最新版が提供され、現在でも十分に実用に耐えるデータベースシステムです。
しかし一方で、古い仕組みを抱えたままのため、画面デザインに古さを感じる部分があったり、内部にも効率的でない部分があるなど、今風でないのもまた事実です。

そのため、上記のようなクラウドへの移行の目的を十分に議論することなく、単にAccessがイヤだという理由で、クラウド移行の話があがることがあります。

しかし、Accessでの画面デザインや操作性を維持しながら、クラウドに移行することは難しいケースがほとんどです。
そのため実際にシステムを利用される方が、Accessからクラウドに移行した際に、画面デザインや操作の手順がガラッと変わってしまい、戸惑われるケースがあります。

それだけならまだしも、Accessで使えていた機能がなくなってしまったり、あっても手順が大幅に変わったり、煩雑になってしまったりということがあります。
このような場合、業務に支障が出るばかりでなく、最悪の場合は旧システムに戻すことになってしまうというケースもあります。

このようなことにならないよう、単にクラウドに移行すること自体が目的とならないように、移行を検討する際には十分に議論する必要があります。

 
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